石灯籠の波うさぎ
アジサイ神社石灯籠の波乗りうさぎ
参道(お宮の坂)入り口にある石灯籠の中腹部側壁面に、
“うさぎと波”の絵柄が刻まれています。
この「波うさぎ」は、出雲の神話である
白兎海岸の兎(因幡の白兎:いなばのしろうさぎ)
をモチーフにしたものだと思われます。
出雲文化圏の影響が、
ここ相生市若狭野にも及んでいることが伺い知れます。
白兎は、大国主命(おおくにぬしのみこと)と八神比売(やがみひめ)
との仲を取り持ったことから
縁結びの神様(白兎神:はくとしん)として崇められています。
また、兎は多産であることから
子孫繁栄(子宝・安産)や豊穣をもたらす神様として、
また、兎は元気に飛び跳ねることから
跳躍・飛躍のご利益がある神様として、
さらに、兎は月の精霊であることから
ツキ(幸運)を呼ぶ神様として、
多くの人々に愛され崇敬されています。
“白色”は、古来より邪気や魔を除ける色とされています。
その白い色をもつ兎を、神の遣いとして崇め、参道入り口
(灯籠)に置いて、御神域へ邪気・穢れが入らないよう守護
しているのでしょう。