【地鎮祭】(工事安全祈願祭・上棟祭・竣工祭/竣功祭)-相生市赤穂市上郡有年たつの竜野市太子御津町・・当神社近隣地の地鎮祭;魔除け天神の地鎮祭はこちらにて
【地鎮祭】
 ― 土地の神様をお祀りするために ―
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 地鎮祭(じちんさい)は、「とこしずめのまつり」とも言い(略して地祭[じまつり]とも言う)、
 家屋などの建物を建築する前に、その建築予定地で執り行います。


 地鎮祭における代表的な神様は、大地主神(おおとこぬしのかみ)、産土神(うぶすなのかみ)、
 屋船久々知神(やふねくくのちのかみ)です。



 地鎮祭では、斎主(神職)をはじめとして、施主(家主・建築主・事業主)、
 設計者や施工者(建設業者・工務店)が揃って参列します。

 そして、この土地に建物を建てさせて戴く(住まわせて戴く)ことや
 その建築や土木工事の起工を行うことを神様に奉告し、

 土地を祓い清めるとともに、感謝と畏敬の気持ちをもって大地の神霊をお祀りして、
 これから行われる建築工事の無事安全と、土地・建物・そこに住む人や家族の
 安全・堅固・彌榮(弥栄;いやさか)長久を祈願します。




 地鎮祭を執り行うに際しては、
 建物を建てる敷地の中央適所に、斎竹(いみたけ:笹のついた青竹)を四隅に立て、
 それら4本の斎竹に注連縄(荒縄)を張り巡らせる(注連縄には紙垂[しで]を取り付ける)
 ことで祭場を設けます。

 そして、その祭場内に、神籬(ひもろぎ:神様の依代[よりしろ])を立て、
 祭壇を設けて、酒、鯛(鱗付き)、海菜(昆布・鯣などの乾物)、野菜、果物、塩・水などの
 神饌(しんせん)をお供えします。


 また、斎鎌(いみかま)・斎鋤(いみすき)・斎鍬(いみくわ)の祭具を用いた
 地鎮(とこしずめ)の儀(鍬入れの儀)を行うための、斎砂(いみすな;盛砂[もりすな])
 を用意します。


 地鎮の儀においては、土地の神霊をお鎮めするために捧げる鎮物(しずめもの:小形の
 刀や剣・楯・矛・鏡・御幣・御銭・砂や小石の入った箱)をその土地に埋めて納める
 鎮物埋納(しずめものまいのう)の儀※を行います。



 ※ 鎮物埋納の儀では、斎砂の中に鎮物を埋納する所作のみ行い(斎主[さいしゅ];神主が行う)、
   実際には、祭典の後、施工者が、建物の基礎工事を行う際に建物の中央付近の地中に
   その鎮物を埋納します。


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・・・なんだか難しそうだな、、と思われたでしょうか?



仰々しく書いたのでそう感じられたかもしれませんが、実際には全然そんなことはありません。

施工者さんも地鎮祭について良くご存じだと思いますし、何より、神職にお気軽にご相談して
いただければ、安心して地鎮祭を行うことができると思います。



若狭野天満神社(魔除け天神、あじさい神社)では、日本古来からの伝統儀式を重んじ、
真心込めて1つ1つ丁寧に地鎮祭を執り行います。

その折りにはご連絡ください。
いっしょに土地の神様をお祀りしましょう。





太古縄文の時代から、私たち日本人は、
自然を畏れ敬い、見えないもの、神様に感謝する気持ちを大事にしてきました。


なぜでしょう。



それは、
感謝のない人は、瞬間的にうまくいったとしても、やがては立ちゆかなくなってしまうからです。

神様、自然、人、あらゆるものに対し、感謝の気持ちを忘れてはならない。(感謝なきところに繁栄はない)


   『畏れ敬い、感謝する』

これは、私たちの根幹をなす、大切な大切な考え方です。





  ≪ 八百万の神(やおよろずのかみ) ― 全てのものに神が宿る ≫




土地には土地の、神様がいらっしゃいます。
ずっとずっと昔から、その土地に住み、その土地を護り続けています。

仮に、あなたがその土地の神様だとします。


その土地に、誰かがやってきて、挨拶もなしにいきなりずけずけと家を建てたとします。
神様であるあなたは、どう感じますか?


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その土地に住まわせていただくという、お陰さまの気持ち、謙虚な気持ち、
そういう気持ちが、大事なのではないでしょうか。





その土地に家を建てる前には、ちゃんと地鎮祭(じちんさい)をしましょう。

地鎮祭をして、神様(大地の神霊)に、その土地に住まわせていただくことの奉告を行い、
土地を祓い清め、神様や自然の恵みに感謝し、
家・建物・そこに住む者へのご守護(魔除け)と安泰・繁栄をお祈りしましょう。



節目節目で儀礼祭祀をきちんと行っていくということは、そのことを通して、
“ 見えないものに感謝する ” という大切なことを、家の子供や孫に教え伝えていくことにもなります。

そういう人は、仕事でも社会でも自分自身においても、やはり最後には上手くいってますよね。
証明はできません、でも、そのことこそが、人が幸せに生きていくための重要な鍵(かぎ)なんだと
思います。




・・・ 堅い話は抜きにしても、
家や建物を建てその土地で暮らしていく長い人生において、
地鎮祭を行うタイミングはその時だけです。

それに、その家に住んでいて、
「私はきちんと地鎮祭をして土地の神様をお祀りしたんだ、神様に見守っていただけるんだ」
という気持ちが、未来にわたってずっと心の支えになる(安心感が得られる)ことは、
大きな心の財産ではないでしょうか。